真剣な会話
Q.ここ数年で飛躍的に店舗が増えていますが、その方針というのはいつ頃からあったものなんでしょうか?
富小路三条、西陣のあと三条会商店街にサラサ3という3店舗目を出した06年あたりですかね。
さらさの最初の店舗が開店したのが84年。僕はまだ20代前半で、岸本さんは30代でした。でもそれから20年たって、そろそろ世代交代が必要なんじゃないかと思ったんです。さらさらしさを失わず、次の世代に引き継ぐ方法として、一番いい形を模索して決めたのが今のこの方針です。
Q.お店の方針を決定する場に上の誰かがいないというのに、怖さは感じませんか?
僕は出店を決めるときはいつも、この地でこの地に根をはった店ができるかどうかって考えるんです。何年で投資の分を回収して、回収しきったらその地から去るとか、そんなやり方じゃなく、たとえば何十年後か先に創業者たちが亡くなったあとでも、さらさという店があって、変わらず愛され続ける。そんな店づくりを目指しています。
そして、僕が次世代に引き継ぎたいのは、そういう本質的な部分なんです。大規模チェーン店のように、どこに行っても同じサービス、同じ味が提供されるというのがさらさらしさを守ることでは決してありません。むしろ、その土地で長く愛されるために絶えず変化を重ねる、不易流行的(*1)な店づくりこそが、さらさの目指すところです。
今、それぞれの店を任せているのはそんな僕らの気持ちを継いでくれると思った人間ばかりです。きっと、僕らがいなくなっても彼らがさらさを継いでくれると思うし、そうなるように、これからさらに頑張っていくつもりです。
(*1) 蕉風俳諧の理念の一。俳諧の特質は新しみにあり、その新しみを求めて変化を重ねていく「流行」性こそ「不易」の本質であるということ/「大辞林 第二版」
- 有限会社サラサ 代表取締役 大塚 章寿(おおつか あきひさ)さん
- さらさ最初の店舗の立ち上げメンバーで、現在は有限会社サラサ代表取締役を勤める。
◆さらさ花遊小路
新京極四条にあるさらさの5店舗目。富小路三条の店が07年に閉店し、現在はこちらが本店になっている。
所在地:京都市中京区新京極四条上がる中之町565-13
時間:12:00〜23:30
電話:075-212-2310
◆さらさ西陣
98年まで営業を続けていた銭湯を利用し、2000年に開店した西陣店。ライブなどの開催も多く、さらさのDNAを最も強く引き継ぐ。
所在地:京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
時間:12:00〜23:00
電話:075-432-5075

